やまたい酒店は有名なお酒がところ狭しと並んでいる酒屋じゃないです。お酒はもちろんありますが、何故かワカメや石鹸もありますし衣類まで販売してます。あとは棚田で酒米を栽培して、更には酒まで醸す。変態酒屋です。異常といえば異常だし、普通といえば普通だと思ってます。
では、何がやまたいのメインなの?
商売上でいえばお酒がメインです。でも、
一番売りたいのは地元「栃尾」。
別に観光地にしたいわけでも、特別有名にしたいわけでもない。ただ素敵なんです。酒も、米も、油あげも、水も、雪も、山も、川も、景色も、そして人も。地元だからっていう、えこひいきもあるかもしれない。栃尾よりいい場所いっぱいあるよ、と言われれば返す言葉は無い。
栃尾に生まれ育ち、東京に住んで、鹿児島にも住んで、全国回って栃尾に帰ってきました。地元に15年いませんでした。親が嫌で、酒屋が嫌で、地元が嫌で、故郷飛び出しました。いろんなものを見て、いろんな方々と出会い、いろんな体験をして帰ってきたら、今まで嫌いだったものが、いつの間にか大好きになってました。
出会いもあれば別れもありました。味方もいれば敵も多く作りました。ただ故郷はじっと黙って待っていてくれました。本当にありがとう。だからこそ一番売りたいのは酒でもなく、ワカメでもなく、石鹸でもなく、衣類でもなく栃尾なんです。この栃尾に根を張り、もっと栃尾を伝えたいし、もっと栃尾を知ってほしい。栃尾を売ることが店主の親孝行、故郷孝行だと思っています。
こんな酒屋ですが、よろしかったらこれからもお付き合い下さい。最後まで読んでいただきありがとうございます。